溶菌・酵素フィルタ

酵素の溶菌作用で、細菌・ウィルスを不活化。
二次感染を防止し、清潔な空気環境をもたらす。

動画

製品の特長

天然酵素の溶菌作用によりフィルタの
二次汚染を防止するため、
病院や食品工場・薬品工場などの
空調用として最適です。

写真は、細菌の細胞壁が溶菌酵素の作用により加水分解され、細胞内部の浸透圧により破裂している様子が示されています。

  • 強力な溶菌力で長期間効力が持続します。
  • 環境・人体に無害な天然酵素を使用しています。
  • 圧力損失・捕集効率は従来のフィルタと変わりありません。

従来フィルタとの比較

従来フィルタ
フィルタに微生物とダストが補集されます。
従来フィルタ内部で微生物、細菌(写真左)やカビ(写真右)が増殖する様子。
酵素フィルタに変えた場合
酵素フィルタ内で微生物が溶菌された様子。
酵素フィルタ内部では微生物が生存できません。

酵素による溶菌の仕組み※細菌の場合

  • 酵素と細菌

    修飾溶菌酵素を固定化したろ材繊維に、細菌が補集されます。

  • 酵素による細胞壁の分解

    細菌の細胞壁を構成する結合部分が加水分解により
    細胞壁に穴が開きます。

  • 内部浸透圧による破裂

    細胞壁に開いた穴の誘引により、細菌内部の浸透圧で細胞膜が破裂します。

  • 細菌の溶解

    酵素の作用により、細菌は溶菌されます。

ウイルスに対する効果

酵素により、エンベロープである脂質性の
膜を壊すことで、ウイルスの構造が変化、不活化します。
ウイルスは、DNAまたはRNAと少数のタンパク分子からなる粒子状の物質です。
細菌・動物あるいは植物の細胞内に侵入し宿主細胞内の代謝系を使って増殖します。 酵素フィルタは、エンベロープを持つ一本鎖RNAウイルスに対する効果が期待できます。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する抗ウイルス試験が出来ていませんが、インフルエンザと同じ「エンベロープを持つ一本鎖RNAウイルス」型です。
エンベロープを持つRNAウイルスの一例
種類 タイプ エンベロープ サイズ/nm
新型コロナウイルス RNA あり 100
インフルエンザウイルス(H1N1、H3N2) RNA あり 80-120
SARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルス RNA あり 80-220
AIDS(後天性免疫不全症候群)ウイルス RNA あり 110
抗ウイルス性試験(インフルエンザウイルス)では、「十分な効果あり(Mv≧3.0)」を確認しています。 ※Mv値は抗ウイルス性能試験の規格(JIS-L1922)に規定された指標値です。
[JIS抗ウイルス効果]
  • 3.0>Mv≧2.0 : 効果あり
  • Mv≧3.0 : 十分な効果あり

すぐれた耐久性

下記試験項目において、酵素フィルタの溶菌性能への影響はありませんでした。

種類 タイプ
塩素ガス 10ppm/室温で5日間処理
酢酸ガス 500ppm/30℃で5日間処理
過酸化水素ガス 500ppm/室温で5日間処理
エチレンオキサイドガス 20%酸化エチレンガス/
常温で4時間×6回処理
ホルムアルデヒドガス 500~3,500ppm/
常温で15時間×24回処理
熱(温度) 常温で10年間
70℃で4年間
100℃で24時間
120℃で1時間
ガンマ線照射 ろ紙上側線量21.0kGy、
ろ紙下側線量21.1kGy
ろ紙上側線量41.5kGy、
ろ紙下側線量41.6kGy
ろ紙上側線量61.5kGy、
ろ紙下側線量62.4kGy

酵素フィルターのアプリケーション