エアフィルタの性能
圧力損失
フィルタに空気が通過するとき、空気の流れが妨げられ抵抗が生じますが、フィルタをある処理風量で使用したときの空気圧(静圧)の差圧値(低下値)を『圧力損失』といい、Pa(パスカル)で表示されます。
圧力損失(空気抵抗による空気圧の損失)
=フィルタ通過前(上流側)の汚染空気の空気圧
- フィルタ通過後(下流側)の浄化空気の空気圧
=上流側の静圧 - 下流側の静圧
すなわち、静圧の差を測定することにより計測できます。計測器としては、微差圧計を用います。
効率
右図のように小さな汚染物を取り除きたいときに目の粗い金網をフィルタとしてつかっても小さな汚染物は採れません。でも大きな汚染物に対してはフィルタの役目をはたします。
このようにいろいろな大きさの汚染物に対してフィルタもいろいろな種類があります。この種類の分け方がフィルタの性能でいうところの『効率』です。『効率』を得るための測定方法はフィルタの種類によって異なり、基本的に4種類に分かれ次表のような区分になります。
粉じん供給量
粉じん供給量はフィルタを相対比較するときに利用する指標です。
フィルタの寿命は、使用現場の浮遊粒子の性状、粒子径分布によって現場毎に大きく異なります。
当社ではJIS B9908に準拠した測定機、測定方法で粉じん供給量を求めています。
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JIS B9908:2011試験装置